財務デューデリジェンスの目的とは
財務デューデリジェンスの目的は、「M&Aに関する意思決定のために財務を中心とした有用な情報を提供すること」にあります。財務を中心とした有用な情報は、決算書をはじめとした過去の財務情報から事業計画などの将来情報、さらには対象企業に関わるさまざまなリスク情報にまで多岐にわたります。
財務デューデリジェンスの目的は、あくまでも依頼者への「情報の提供」にあり、財務諸表監査のように「意見表明」や「保証」をするものではありません。それゆえ、財務デューデリジェンスでは、不確実な情報であったとしても、「その旨」(不確実な情報である旨)を伝えれば、その情報は十分に価値を持つものとなります。たとえば、財務諸表監査では、将来の事業計画は、その実現可能性について保証ができないことから原則的には調査の対象外となりますが、財務デューデリジェンスにおいて、その作成過程や背景などを把握し、これらの情報を提供することは非常に意義のあることです。
つまり、財務諸表監査では、「保証」という重い責任を果たすために、逆に幅広い情報の提供に制限が加えられてしまうのです。対して、財務デューデリジェンスでは、買い手の(M&Aを実施しないという判断も含めて)M&Aに関する適切な意思決定に貢献することが目的ですので、対象企業の財務を中心としたさまざまな情報をできる限り広範かつ詳細に収集し、依頼者に対して分かり易く報告することが重要となります。
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